あの~、ちょっといいかな?
ん?なにかな?
いまさらなんだけど、仕訳と勘定の関係がちょっとわかんないんだけど・・・
ふんふん。そこは一番大事なところだね。
よくぞ、質問してくれました。ちょっと説明が足りてないかな~って思ってたんだ。
あ、そうなの。
以前使った仕訳と勘定を用いてみましょう。
■仕訳
(仕入) 5,000 / 5,000 (現金)
こんな感じになります。
複式簿記では仕訳→総勘定元帳の流れで記帳していくんでしたね。
仕訳帳で記録して、元帳で勘定別に分類・集計するんです。
これがまさにそうです。
この前、仕入勘定の借方は「当期仕入」って書いてなかったっけ?
あれは分かりやすくするための工夫だよ。
厳密には仕訳で対応した勘定科目を書きます。
今回のように、仕入勘定の借方には現金を、現金勘定の貸方には仕入を。
う~ん、仕訳では仕入が左側にあるのに、勘定で見たら現金が左にきてるんだよね~。
なんだかその辺が気持ち悪いなぁ。
言わんとしてることは分かるよ。
ただこれは、どれに主眼を置いているかってだけだからね。
仕入に注目してみたら、今回の取引で仕入の借方が増えた(費用が増えた)。
どうやって仕入をしたんだ? 現金払いで。ってことだよね。
逆に現金に注目してみたら、現金の貸方が増えた(資産が減った)。
何に使ったんだ? 仕入に使った。ってな感じだよ。
う~ん、それは何となく分かるんだけど。
なんかしっくりと・・・。
ふむ。どうしても納得しにくいなら、こう考えたらどうだろう。
こんな風にそれぞれをズラしてみたらどう? 仕訳の状態になるでしょ?
逆に仕訳からそれぞれの勘定について考えたいときは、
対象の科目を上になるように回転させれば自然にできあがるでしょ?
ほほ~、これならど忘れした時も大丈夫っぽいね。
うんうん。なんとかこれで納得してもらえたかな。
じゃあ、次回は日商簿記検定3級入門講座の続き、債権債務です。
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