さて超初心者向け簿記入門講座のまとめをしようか。
一般的な簿記は複式簿記のことを指し、取引ごとに仕訳を行う必要があるんだったね。
そして仕訳では借方、貸方に勘定科目と金額を記入していく。
そうして蓄積された帳簿を元に会社の成績表である財務諸表を作るんだ。
図で表すと下のようになる。
取引を仕訳帳で仕訳し、総勘定元帳の各勘定へ転記し、
期末に決算(一定の会計期間の収支の総計算。まとめですね)を行って財務諸表を作成する。
この一連の流れを毎年繰り返すんだ。
この流れのことを簿記一巡の手続きと呼ぶんだ。
へ~、これが企業会計の骨になるんだね。
ところで思ったんだけど、取引があった後に仕訳をきって、元帳に転記するってどんな意味があるの?
うん、その説明がまだだったね。
なぜわざわざ「仕訳帳」「元帳」2段階の流れを経ているのかの理由は
正確な会計帳簿を作成するためです。
せっかく取引を記録していっても間違った情報を記入してたら意味ないからね。
仕訳帳は歴史的記録の保有のための帳簿です。
取引が発生した順に全て記録していきます。
一旦ここを経由することで全ての情報を保管しておきます。
元帳は分析的記録の保有のための帳簿です。
勘定別に整理・集計するために用いられます。
最終的に財務諸表を作成するために用いる分析ツールといったところでしょうか。
ちなみに日商簿記3級、2級の勉強を進める上で主に学ぶのは仕訳の部分になるね。
取引ごとにどういった処理をするのかを学ぶ。
日商簿記1級では何故そういう処理をするのか、といった理論を学ぶことになります。
1級は管理者レベル(他の人が作成した帳簿などを見て間違いを正すことができる知識)が
要求されるからね。
仕訳が肉で、簿記一巡の手続きが骨、みたいな感じだね。
とりあえず、超初心者向け簿記入門講座はここで終了。
続きは具体的な仕訳方法や細かい勘定科目を学んでいくことになるから、
ついでに日商簿記3級合格レベルまでやっていこうか。
あい~。
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