原価計算は実際原価計算と標準原価計算に大別されます。
実際と標準という名称は原価の計算を実際に発生したものでするのか、
標準を設定した(予想した)ものでするのか、ということです。
違いは明確なのですが、ちょっと独学では理解しにくいところがあるので注意が必要です。
実際原価計算では原価は実際に発生した値を用いて、
標準原価計算は予め設定しておいた値を用いて計算します。
しかし、実際原価計算においても材料であれば予定価格を使うことがあるし、 労務費は予定賃率を用いることがあります。
・・・・・・
・・・
え?
実際原価計算も予定でやってるし、標準原価計算と何が違うの?
となってしまいそうですが、
実際原価計算と標準原価計算の違いは、消費量・消費時間にも予定を使うかどうかです。
これだけです。
いや、これだけと言ってしまうと語弊がありますが、明確な違いはこれです。
実際原価計算では材料を消費する際に予定価格を用いることがあっても、
それに乗じる消費量は必ず実際消費量になります。必ずです。
標準原価計算では予定価格×予定消費量になります。
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