簿記検定本試験が解けるようになる勉強法です。
主に直前期において私が有効だと感じた勉強法をまとめました。
*直前期=学習範囲の勉強が一通り終了して、本格的に本試験対策をする時期。
学習期間によってその期間はまちまちです。
1級なら1.5~2ヶ月、2級なら1ヶ月、3級なら1~2週間くらいでしょうか?
テスト範囲の学習が一通り済んだら、後はひたすら問題を解きましょう。
最終目標は本試験が解けることです。問題が解けなければ意味がありません。
特に本試験前2週間はとことん問題を解きましょう。
テキストの学習が一通り済んでから、またテキストを1P目から復習しよう、
と読み始めたくなりますが、残念ながらこれは時間の無駄です。
私の経験的にこの勉強は分かった気になるだけです。
問題が解けるようにはなりません。
テキストを読み直して、仕訳のきり方を確認するのは、問題が解けなかった時です。
あと、「あれはナンだったっけ?」という風に調べ物が明確な場合は、その都度確認しましょう。
過去問は必ず解きましょう。
本試験に出題されるということは、試験作成者が大事だと考えている箇所だということです。
この部分は知っておいてほしい、と考えている箇所なのです。
それだけ大事なのです。
ここ試験に出る可能性高いですよ~と告知されているようなものです。
全て最低2回解きましょう。
これは絶対です(私は大体3~4回やりました)。
どういうパターンで出題されるのか。
どういう単元の出題頻度が高いのか。
各々の単元ではどんなことが問われるのか。
自分はどういう問題が苦手なのか。
過去問はヒントの宝庫です。
解いて分析して、解いて分析してを繰り返しましょう。
合格するのに平均で数年かかると言われる公認会計士試験を
1年間で合格した方の勉強方法は、テキストを読み進めるのではなく、
まず過去問を解くことから始める、というものだそうです。
どんな形式の問題が出題されるかがわかり、
何が大事なのかが最初からはっきりするので効率が良いのでしょう。
問題には必ずパターンがあります。
一種の決まりごとです。
それを掴んでしまえば、本試験もとるにたりません。
ここで過去問が役に立ちます。
過去問を分析すると、出題のパターンがみえてきます。
どうすれば効率よく解けるのか。
下書き用紙にどのように図や仕訳を書けば素早く解答できるのか。
この辺りをやってみましょう。
例えば、与えられた資料から解答用紙の財務諸表の各項目を埋めろ、という一般的な問題。
まず与えられる資料は何なのか。
①前期末の資料なのか。
②決算整理前の資料なのか。
③与えられた資料の数字には空欄があって、自分で穴埋めをしなければならないのか。
与えられる資料に関してだけでも、複数のパターンがあり、
それに適した解答作成の手順があります。
試行錯誤を繰り返し、自分なりの解法を作りあげてください。
これは当たり前な話なのですが、理想的です(^^;)。
専門学校が作成している問題集は試験範囲を網羅しているといっても過言ではありません。
なぜなら、問題集に掲載されていない問題が本試験で出題されたら
その専門学校は無能をさらすことになるからです。
なので、若干細かいところまで突っ込んで作成されています。
おそらく問題集が完璧にできるようになれば簿記検定が求める実力の120%くらいに達するでしょう。
つまり、専門学校の作成している問題集を完璧にこなせるようになる=合格できる、
ということです。
まぁ、それが大変なわけですが、それくらいの気概を持って挑みましょう。
しかしながら、繰り返してしまうのが人間です。
やはりできるようになるまで繰り返すことが必要です。
とは言っても、
問題を解く→間違えた→復習する→しばらく間をとってから、同じ問題を解く→また間違えた→復習・・・
と、やっていては少々時間がかかってしまいます。
一つの大問を解くにはそれなりの時間がかかります。
大問の中の一部分を間違えてしまったのなら、その部分だけをパソコンのWordなどで
テキストデータとして抽出してしまいましょう(自分で入力するという意味です)。
例えば「減価償却の月割り計算」を間違えてしまったなら、
・減価償却の月割計算に注意!
とか
・8月5日に取得し、同日から使用し始めた備品(取得価格20,000円)の今年度(3月決算)の減価償却費は?
みたいに書き出していきましょう。
そうして間違えた問題のリストを作成したらプリントアウトして、
その紙を常に携帯するようにします。
そして、暇なときにそれを眺めるのです。
電車に乗っている時や、休み時間、何かを待っているときとかに。
こうすることで、自分の苦手問題の確認ができる上に、
その解法の復習にもなります。
苦手問題を紙にリストして常に携帯する。
これで間違いは確実に減ります。
リスト作りは若干面倒ですが、効果は抜群です。
時間との戦いですから、できる限り時間短縮の方法を編み出さなければいけません。
ただ、簿記3級、簿記2級ではそれほどシビアになる必要はないかもしれません。
簿記1級の受験を考えている方はブラインドタッチができるくらいに習熟しておいた方がいいでしょう。
欲を言えば、利き手の逆の手でも電卓を打てるようにしましょう。
シャーペンを持った手で電卓を操作するのはやや難しいですし、
逆の手で電卓を打てれば答えを導き出した瞬間もう一方の手で答案用紙に書くことができます。
実際、私が簿記1級を受験した時にも利き手の逆で電卓操作をしている方が視界に入っただけでも2名いました。
(見たのは休憩時間中なので、もっといたかもしれません)
ちょっとしたことですが、これは電卓操作の下手な人に対して大きなアドバンテージを築くことができます。
ではどうすれば「利き手の逆手&高速打ち」ができるようになるのか。
私はひたすら練習しました。たぶんそれしか方法はありません。
一番初めは電卓検定用の教材を使用しましたが、全部で10時間も練習していなかったと思います。
始めはたどたどしい動きでしたが、簿記の勉強で無理矢理左手で電卓を叩いているうちに
少しずつ上達しました。
絶対に必要な技能ではありませんが、あると便利なので練習してみてください。
ちなみに私がお会いしたことのある公認会計士の方は皆さん利き手とは逆で操作できていました。
さすがです。
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