資格試験を一発で合格するための教材選び、勉強方法、取り組み方について説明いたします。
私の就職後の資格試験の遍歴は次の通りです。
年度 | 資格名 | 勉強期間 |
H21年 | 日商簿記1級 | 1年間 |
H23年 | 貿易実務検定B級 | 2~3か月間 |
H25年 | 品質管理検定2級 | 2~3か月間 |
H27年 | 宅地建物取引士 | 3か月間 |
H27年 | 第2種電気工事士 | 2~3か月間 |
H29年 | 簿記論+財務諸表論 | 7か月間 |
H30年 | 法人税法 | 1年間 |
R元年 | 所得税法+消費税法 | 1年間 |
R2年 | 相続税法 | 1年間 |
R3年 | 消費税法 | 7か月間 |
基本的に一発で合格できるように努力してきました。
唯一、所得税法と消費税法の同時受験は失敗しました。
これは単純に勉強時間が足りませんでした。
私は別に勉強するのが嫌いというわけではないのですが、特別好きなわけでもありません。
やっぱり面倒くさいですから。
遊んだりぼーっとする時間を削って勉強するわけですからある程度苦痛なんです。
だからこそ一発で合格できるように頑張るんです。同じ勉強を何度もするのが好きじゃないから。
「動物のお医者さん」という漫画がありまして、北海道大学の獣医学部が舞台なのですが、そこの学生のハムテルというあだ名の青年が主人公なんですね。
ハムテルは単位を落としたり追試を受けたりしたことがありません。
ギリギリであってもテストに受かることを信条としています。
そんなハムテルに対して友人の二階堂はこう言うんです「勉強好きなやつはいいよな~」って。
それに対してハムテルは「違うぞ」と。
「好きじゃないからさっさと片づけて手をきりたい」と言うのです。
この話を読んでいてその通りだと思いました。
何度も同じ勉強をするのは苦痛なんです。
だから資格試験の勉強をするときは一発で合格できるように万全を期すようにしています。
先ほど私は就職後にこれらの資格試験を受験したと述べましたが、
サラリーマンになる前に簿記の試験を受けています。
簿記のことを全く知らない状態から8週間、2ヶ月ちょい独学で勉強して6月の試験で日商簿記2級に合格しました。
ここで意外と簡単だなと調子に乗って次の11月の試験で簿記1級を受けて、ここで不合格になってしまいました。
ここでなぜ落ちたのか原因を分析してそこで得た教訓をその後に生かしたことで就職後に受けたこれらの資格試験でまぁまぁいい結果を残すことができたと思っています。
その反省から得た勉強の取り組み方をここでご紹介します。
私が実践している資格試験を一発で合格するための勉強方法、教材選びは次の通りです。
1. 最新の教材を用いる。
2.ながら勉強はしない
3.勉強時間を十分に取る。
1. 最新の教材を用いる。
資格試験というのは法律・法令やそれに準じた規則に基づいているものが多いです。
税理士試験であれば当然各種税法や会計基準の理解が問われます。宅地建物取引士なら建築基準法・都市計画法・宅建業法などが聞かれますし、公認会計士なら会社法・金融商品取引法・会計基準・監査論などがありますね。社会保険労務士なら労働基準法、雇用保険法、健康保険法などたくさんあります。
その法律などは法改正でしょっちゅう変更が行われます。
そして試験問題ではその改正があった箇所が狙われたりもします。
だから勉強するなら最新の法律・法令に対応している教材を使わないといけません。
ただ、まぁ独学で合格できる難易度の試験であれば本屋さんで最新の教材を買って勉強すれば良いのですが、専門学校の講義を受けないとなかなか合格が難しい試験の場合だと受講料が結構高額になってしまいます。
例えばTACの簿記1級とかは私が受講した時は16万円とかしたと思います。
会計士のコースだと50万円くらいするんじゃないでしょうか。
専門学校の講義は高いです。
簿記2級に合格した当時の私もそう思ったんですね。
それに独学でいけるやろうと思っていたんです。
そこで専門学校の過去の教材に目をつけるわけです。当時メルカリはなかったんでヤフオクで検索すると過去の教材が1万円くらいで手に入るわけです。
それで学習して試験に挑んだですが、
今となっては当たり前のキャッシュフロー計算書ですが、私が手に入れた教材には補足情報としてちょろっとキャッシュフロー計算書についての記述があるだけで、
変にお金をケチると十分な学習をすることができない。という教訓です。
最新の教材で最新の講義を受けようとすると専門学校の高額な講義を受講することになります。
それでいいんです。
多少高額でも実績のある優れたサービスを利用する。
それをしっかりこなせば一発で合格できるわけです。
そうすれば何度も同じ勉強をするというストレスだらけの時間をなくすことができるのです。
お金で時間を買うのです。
その方が健康的な生き方をすることができます。
2. ながら勉強はしない
これはまぁ、当たり前の話なのですが、勉強中は勉強に集中しましょう。
テレビとか視線を奪われるものはご法度です。
私は最初の簿記1級の勉強の際、なんとなくテレビをつけてBGM代わりにしていましたが、ついつい目がTVに移ってしまうんですね。
TVを見ながらの勉強のたちが悪いところは、勉強をした気にはなっているところです。勉強した気になっただけであまり頭に入っていないんですね。
音楽については人によるかもしれませんが、私は音楽も聞かないようにしています。
勉強の前に特定の音楽を聞いて勉強する気持ちにさせる、そういう条件付けには利用しています。
3. 十分な勉強時間を取る
これは2つの意味がありまして、1つは計画段階での勉強時間の上限、枠が十分にあるのかという話です。
もう一つはその枠の中で、どれだけ勉強に時間を投下するのかという姿勢の話です。
まず1つめの計画段階での勉強時間の上限についてです。
現在から本試験までの期間にその資格試験の勉強を十分にこなすことができるのかを確認しないといけません。
例えば本試験まであと6か月しかないのに、1年の勉強が必要とされる試験を受けようとしていたら、それは落ちる可能性が高いですよね。
私は税理士試験の所得税法と消費税法の同時受験でこの失敗をしました。
専門学校が提示している目安の勉強時間が、所得税法600時間、消費税法400時間なんですね。合わせて1,000時間です。専門学校が提示している時間というのは少なめに出しているので、まぁ1300時間くらいかければ合格できるかなぁ、1年間みっちり勉強できれば可能かなという予想のもと勉強を開始したのですが、思い通りに勉強時間を確保することができずにですね、撃沈しました。結果は所得税法44点、消費税法58点で、消費税法は2点足りずに不合格でした。この1年が一番きつかったです。
どう考えても勉強時間が足りなくて、当時は精神的にちょっと病んでました。
そうならないためにも余裕のある勉強計画を立てないといけません。
仮に目いっぱい勉強すればギリギリ間に合いそうやなと計画しても常に健康なわけじゃないんです。体調不良で勉強できないときだってあるんです。気分が載らない時もあります。親族に何かがあって時間を割くことだってあります。余裕をもった勉強計画を立てないと一発合格は難しいかもしれません。
次は勉強期間の上限の中で、枠の中でどれだけ勉強に時間を投下する覚悟があるのか、という勉強に対する姿勢についてです。
資格試験に一発で合格するためには、出題される問題の山を張るのではなく、どんな問題にも対応できる実力を身につけておく必要があります。
出題範囲の全てをできるようになっておいて、特にこの論点は出題の可能性が高いと予想されるので、さらに深めていく。これは良いのですが、苦手論点を残したまま特定の論点だけ得意になっていてはだめです。
本試験でたまたま苦手論点が出題されたらその時点で死亡です。一発合格なんて夢のまた夢です。
ですから問題集の問題全てに対して、パッと見たらパッと答えられる、パッと解法が思い浮かぶレベルまで習熟しておかなければいけません。
完璧にできるようになるまでやる。そのために時間を惜しまない。その覚悟が必要です。
問題が解けるようになっていない、計画通りに勉強が進んでいない、にもかかわらず遊んだり、娯楽に興じていたら一発では受からない可能性が高くなります。また次の試験に向けて勉強をしなければいけなくなります。
今は苦しくてもトータルで見れば今頑張ったら将来の自分は楽できるんです。資格に合格した誇らしい自分がいるわけです。
ですから今がんばりましょう!
資格試験に一発で合格する教材選び、勉強方法、取り組み方はこれで終了です。
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