書籍レビュー/ビジネス/決算書の暗号を解け!
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*決算書の暗号を解け! 勝間和代 [#e072fa96] #amazon(427000262X,left,Amazon?) &size(15){&color(Red){【総括】};};~ 職業柄、というよりも投資のために財務諸表を読み解く本を何冊か読んできましたが、その中でもこの本は一番分かりやすく、使えます。~ 多少の会計の知識は必要ですが、初心者でも抵抗なく読み進むことができます。~ 理解しやすく、実践的です。~ 財務諸表の主要計算書である財務諸表と損益計算書とキャッシュフロー計算書。~ これらを互いに関連付ける読み方を指示しています。 &size(15){&color(Red){【本より引用】};};~ ・キャッシュフロー計算書は操作しづらい財務諸表~ ・営業キャッシュフローがコンスタントに伸びていて、なおかつ営業キャッシュフローの範囲内で投資キャッシュフローがまなかえている状態が理想的。~ ・本当に成長している会社は、利益だけでなくキャッシュも伸びている、より効率よく資産を使っている。~ ・会計発生高=(当期純利益+特別損失-特別利益)-営業利益~ 会計発生高が大きいということは、まだ現金になっていない利益がたくさん計上されている。売上高の計上方法がなんだかおかしい。~ ・資産効率が悪化すればROAが下がる。~ ・利益の絶対額が上がっているのにROAが継続して下がっているなら、利益の質に要注意です。都合の悪いものをどんどん資産の部にためこんで、利益をふくらませているだけかもしれない。~ ・売上が増えているのに引当金が減っている、なんて会社は要注意。~ ・連結調整勘定やのれん代といった資産は、換金価値がまったくありません。~ ・企業の会計操作の有無を見抜く基本は、「くらべてみる」ことです。~ ・企業は成長を続けようと思ったら、本業が衰退しきってしまう前に新しいメシのたねを見つけなければいけない。~ ・営業利益はたいてい売上高の10%以下。証券・金融関連は20%くらい。 ・売上高の伸びよりも、営業利益や経常利益の伸びのほうが大きくなります。(固定費の割合が小さくなるため)~ ・限界利益率はおおむね10~40%のあいだ。~ ・営業キャッシュフローは営業利益の60~120%が常識的。~ ・決算短信のチェックポイント~ 会計処理方法に変更はないか~ 営業キャッシュフローはコンスタントに伸びているか~ 投資キャッシュフローは営業キャッシュフローの範囲内か~ 営業キャッシュフローは営業利益の60~120%に収まっているか~ ROAは伸びているか~ 売上高、営業利益、経常利益はバランスよく伸びているか~ 営業利益と営業キャッシュフローの伸びのバランスは適当か~ 来期の業績予想は合理的か~ ・利益を最初に見てまどわされないように、キャッシュフローからチェックしていく。~ ・営業キャッシュフローが前期比でどのくらいの伸び率なのかもチェックしておく。~ ・ROAは3~15%くらいが標準。小さな変化も気にとめること。~ ・3つの利益の伸びを見る際、毎年同じような幅で伸びているかを気にする。~ ・売上高よりも、営業利益や経常利益の伸びのほうが大きくなる。~ ・貸借対照表の「資産の部」チェックポイント~ 売掛金・受取手形の額がふくらんでいないか~ 棚卸資産の額がふくらんでいないか~ 繰延税金資産はどのくらいあるか~ 有形固定資産の額はいくらか、償却方法は定額法か定率法か~ のれん代の額は大きくないか、償却期間は何年か~ 繰延資産の項目はあるか。どれくらいの額か~ ・売上高や利益以上に資産の額が伸びているときは要注意。~ ・貸借対照表の「負債の部」チェックポイント~ 引当金や前受収益などが少なすぎないか~ 社債、とくに転換社債を発行していないか。転換社債を発行していると利益を捻出しなければならないインセンティブが働く~ ・貸借対照表の「純資産の部」チェックポイント~ 利益剰余金は資本金・資本剰余金とくらべて小さすぎないか~ 純資産の部の大半を評価差額金が占めていないか~ 新株予約権が多額に発酵されていないか~ 少数株主持分が過大ではないか~ ・損益計算書のチェックポイント~ 営業利益は同業他社にくらべて図抜けて高くないか~ 特別利益・特別損失の額と項目数は多すぎないか~ 法人税は40%前後になっているか~ ・低い場合、税務調整上益金不参入な利益を計上している可能性がある。つまり、利益といえないものを勝手に加えている。~ ・キャッシュフロー計算書のチェックポイント~ 営業キャッシュフローは売上高や営業利益に照らして適切か~ ここでも会計発生高をチェック~ 投資キャッシュフローを自社への投資につかっているか~ 財務キャッシュフローはプラスかマイナスか~ ・連結財務諸表のチェックポイント~ 当年度に会計方針の変更項目はあるか~ 減価償却は定額法と定率法のどちらを採用しているか~ 無形固定資産(とくに連結調整勘定やのれん代)は何年償却か~ ・業界の平均的なROAや各種利益率などを知っていると、決算予想の信憑性を予想することができる。~ ・アナリストレポートやIR情報に惑わされない~
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*決算書の暗号を解け! 勝間和代 [#e072fa96] #amazon(427000262X,left,Amazon?) &size(15){&color(Red){【総括】};};~ 職業柄、というよりも投資のために財務諸表を読み解く本を何冊か読んできましたが、その中でもこの本は一番分かりやすく、使えます。~ 多少の会計の知識は必要ですが、初心者でも抵抗なく読み進むことができます。~ 理解しやすく、実践的です。~ 財務諸表の主要計算書である財務諸表と損益計算書とキャッシュフロー計算書。~ これらを互いに関連付ける読み方を指示しています。 &size(15){&color(Red){【本より引用】};};~ ・キャッシュフロー計算書は操作しづらい財務諸表~ ・営業キャッシュフローがコンスタントに伸びていて、なおかつ営業キャッシュフローの範囲内で投資キャッシュフローがまなかえている状態が理想的。~ ・本当に成長している会社は、利益だけでなくキャッシュも伸びている、より効率よく資産を使っている。~ ・会計発生高=(当期純利益+特別損失-特別利益)-営業利益~ 会計発生高が大きいということは、まだ現金になっていない利益がたくさん計上されている。売上高の計上方法がなんだかおかしい。~ ・資産効率が悪化すればROAが下がる。~ ・利益の絶対額が上がっているのにROAが継続して下がっているなら、利益の質に要注意です。都合の悪いものをどんどん資産の部にためこんで、利益をふくらませているだけかもしれない。~ ・売上が増えているのに引当金が減っている、なんて会社は要注意。~ ・連結調整勘定やのれん代といった資産は、換金価値がまったくありません。~ ・企業の会計操作の有無を見抜く基本は、「くらべてみる」ことです。~ ・企業は成長を続けようと思ったら、本業が衰退しきってしまう前に新しいメシのたねを見つけなければいけない。~ ・営業利益はたいてい売上高の10%以下。証券・金融関連は20%くらい。 ・売上高の伸びよりも、営業利益や経常利益の伸びのほうが大きくなります。(固定費の割合が小さくなるため)~ ・限界利益率はおおむね10~40%のあいだ。~ ・営業キャッシュフローは営業利益の60~120%が常識的。~ ・決算短信のチェックポイント~ 会計処理方法に変更はないか~ 営業キャッシュフローはコンスタントに伸びているか~ 投資キャッシュフローは営業キャッシュフローの範囲内か~ 営業キャッシュフローは営業利益の60~120%に収まっているか~ ROAは伸びているか~ 売上高、営業利益、経常利益はバランスよく伸びているか~ 営業利益と営業キャッシュフローの伸びのバランスは適当か~ 来期の業績予想は合理的か~ ・利益を最初に見てまどわされないように、キャッシュフローからチェックしていく。~ ・営業キャッシュフローが前期比でどのくらいの伸び率なのかもチェックしておく。~ ・ROAは3~15%くらいが標準。小さな変化も気にとめること。~ ・3つの利益の伸びを見る際、毎年同じような幅で伸びているかを気にする。~ ・売上高よりも、営業利益や経常利益の伸びのほうが大きくなる。~ ・貸借対照表の「資産の部」チェックポイント~ 売掛金・受取手形の額がふくらんでいないか~ 棚卸資産の額がふくらんでいないか~ 繰延税金資産はどのくらいあるか~ 有形固定資産の額はいくらか、償却方法は定額法か定率法か~ のれん代の額は大きくないか、償却期間は何年か~ 繰延資産の項目はあるか。どれくらいの額か~ ・売上高や利益以上に資産の額が伸びているときは要注意。~ ・貸借対照表の「負債の部」チェックポイント~ 引当金や前受収益などが少なすぎないか~ 社債、とくに転換社債を発行していないか。転換社債を発行していると利益を捻出しなければならないインセンティブが働く~ ・貸借対照表の「純資産の部」チェックポイント~ 利益剰余金は資本金・資本剰余金とくらべて小さすぎないか~ 純資産の部の大半を評価差額金が占めていないか~ 新株予約権が多額に発酵されていないか~ 少数株主持分が過大ではないか~ ・損益計算書のチェックポイント~ 営業利益は同業他社にくらべて図抜けて高くないか~ 特別利益・特別損失の額と項目数は多すぎないか~ 法人税は40%前後になっているか~ ・低い場合、税務調整上益金不参入な利益を計上している可能性がある。つまり、利益といえないものを勝手に加えている。~ ・キャッシュフロー計算書のチェックポイント~ 営業キャッシュフローは売上高や営業利益に照らして適切か~ ここでも会計発生高をチェック~ 投資キャッシュフローを自社への投資につかっているか~ 財務キャッシュフローはプラスかマイナスか~ ・連結財務諸表のチェックポイント~ 当年度に会計方針の変更項目はあるか~ 減価償却は定額法と定率法のどちらを採用しているか~ 無形固定資産(とくに連結調整勘定やのれん代)は何年償却か~ ・業界の平均的なROAや各種利益率などを知っていると、決算予想の信憑性を予想することができる。~ ・アナリストレポートやIR情報に惑わされない~
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