アメリカでは商品(トウモロコシや大豆など)、
株式、債券、株価指数などオプションの対象となるものが多いのですが、
日本では日経平均株価(日本の主要企業225社の株価の平均を修正したものらしいです)
に対するオプションしか取引されていないのが実情です。
しかし、以前に比べれば取引高も増え、他にも取引しやすい環境が整ってきたので
日本のオプション市場でも十分収益を上げることができるはずです。
オプション取引ではコール(call)とプット(put)という2種類の権利が売買されています。
上表はSBI証券のオプション取引の画面です。
左側がコール、右側がプットの売買状況を示しています。
コールは「ある値段で買う権利」を意味し、プットは「ある値段で売る権利」を意味します。
そしてこの「買う権利」を買ったり売ったり、「売る権利」を買ったり売ったりしているのです。
これがオプション取引です。
「買う権利」を買ったり売ったりって、意味わかんないよ?
「買う権利」をさらに買うって何さ?売るって?
うんうん、この辺はオプションの一番大事なところであり、
取っ付きにくいところでもあるからしっかり説明するね。
まず下の取引画面を見てみましょう。「権利行使価格」というのが真ん中にあります。
これは「将来この価格で取引します」という価格を意味しています。
日経平均では250円きざみで価格設定がされています。
(2014年1月現在125円きざみになっています。確か2013年の間に250円から125円に間隔が狭まりました。)
・・・・・・。
そもそも「将来この価格で取引します」ってどういう意味?
ん~、例えば下の日経平均。
1月中旬の段階で11,000円まで回復してきました。上昇トレンドを描いています。
この調子でいけば2月の第2金曜日までに11,500円くらいまで上がるかもしれません。
なんで2月の第2金曜日?
オプション取引は将来の取引価格をやり取りするものです。
将来と言っても、漠然と未来の話では取引は成立しないわけで、ちゃんと区切り(期限)が決められています。
それが毎月の第2金曜日なんです。第2金曜日までに設定した価格で取引できる権利ってことです。
さっきの話に戻りますね。
日経平均の動きをみていると2月の第2金曜日までに(つまりあと3~4週間で)11,500円を超えるかもしれません。
そこで1月中旬現在、2月の第2金曜日を期限として、11,250円で日経平均を購入する権利を購入するとします。
・・・?
下図の通りです。
2月の第2金曜日までに日経平均を11,250円で購入できる権利を持っているとして、
日経平均が11,500円まで上がればどうでしょう。
市場価格が11,500円のものを11,250円で購入できるわけですから、
11,500円-11,250円=250円の得をするってことになります。
・・・、あ~でも、それって日経平均が11,250円以上にならなかったら得にはならないんじゃ・・・。
うん、そうだね。
・・・・・?。わざわざ将来の価格を予想しないで、今の価格で取引しても同じなような気がするんだけど。
だって、結局上がったり下がったりを予想してるんでしょ?
日経平均が上がると思うなら今買えばいいんじゃない?
それはそうですね。
ただ、将来の取引価格を決めるのは、単にキャピタルゲイン(株式や債券価格の上昇による利益)を
目的としているだけではないんですね。
次は将来の取引価格を決める意義について考えてみましょう。
例えば、牧場経営者の立場で考えてみましょう。
牧場には牛がいて、牛には食べ物が必要です。
その辺の草を食べたりもするでしょうが、
エネルギーや栄養価の高い、肉質を良くする専用の飼料が販売されていて、
これを牧草とともに食べさせてやるのが一般的です。
飼料にはトウモロコシ、大麦、ふすま等が使用されています。
つまり農作物です。
農作物の収穫量は天候などに大きく左右され、極端に供給量が減ってしまうことがあります。
ということは飼料の価格が大きく変化する可能性があります。
そういえば、野菜がすごく高くなった時があったねぇ。
いつもの1.5倍とか2倍とかになったりしなかったっけ?
そうそう。
逆に豊作の際は供給過多で価格が低くなります。
あえて出荷せずに捨ててしまうこともあるみたいですね。
話を戻して、牧場の話。仮に牧場主を牛飼さんとしましょう。
牛飼さん、昨年は牛20頭のため飼料Aを1年間で500万円分購入していました。
一方で牛乳などの生産物で収入が600万円ありました。
単純に考えて600万円-500万円=100万円の利益が出たことになります。
(その他の費用や現実の餌の相場などは度外視しています)
今年も同様の見込みでいたのですが、
どうやら飼料の原産国であるオーストラリアで作物が不作らしく、
飼料の価格高騰が避けられないようです。
牛飼さんが使っている飼料Aの価格も値上がりして、1年分で600万円になってしまいました。
例年通りの収入が600万円ですから、このままだと利益が0円になってしまいます。
なんとか利益を確保するためにはもっと安い飼料に変更するか、
生産物の販売価格を上げる等の対策を打たなければなりません。
しかし、牛飼さん、既にそういう努力はしてきました。
利益を絞り出すことはなかなか難しそうです。
企業努力をするのは当然として、
牛飼さんが利益を確保するためにはどうすれば良かったのでしょう?
・・・ま~、話の流れ的に飼料の価格を前もって決めておいたら良かった、かな?
そう!その通り。
牛飼さんが昨年のうちに今年の飼料Aを500万円で購入できるよう取引をしていれば
収入600万円ー飼料代500万円=100万円 の利益が得られたはずです。
(将来価格の取引にかかる手数料などの費用が必要なので厳密には100万円未満になります)
え!? すごいじゃん! 毎年その取引やってたら丸儲けじゃない!?
・・・丸儲けの意味がよく分からないけどw
確かに便利なものですが、良いことばかりではありません。
今回は作物の不作を例に挙げましたが、逆に豊作だった場合はどうでしょう?
?
豊作ってことは供給が需要を上回るってことです。
そうすると当然市場価格は下がります。仮に飼料Aの価格が400万円になったとします。
しかし牛飼さん、500万円で購入する取引をしちゃってます。
これ、明らかに100万円損してますよね。
あ~、すごい損してるね。
つまり、将来の価格を決めておく、という取引は
不測の事態に対する保険としての機能がある反面、
例外的に有利な条件になったとしてもその恩恵にあずかることができないのです。
事が想定内に進むようにするための道具なのです。
こんな感じで元々、商品の将来の価格をあらかじめ決めておく、
というのは保険(ヘッジと言います)のために行われていました。
(hedge:ヘッジ=「両賭け、金銭的損失に対する防御」と辞書には記載されています)
しかし、金融の発達に伴い(詳しいことは知りませんが)、実際に現物として存在する商品以外もこの取引の対象となりました。
その一例が日経平均株価やアメリカのダウ平均株価などの株価指数です。
こうなってくると、本来の目的(保険)から逸脱して、お金儲けの手段としての取引という色合いが濃くなってくる気がします。
だからこそ売買に参加する人が増え、市場が活発になり発展してきたのでしょうから一概に悪いとは言えませんが、
なんとなく釈然としないものを感じたりします。
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まぁ、それはそうだけど、そんなの言ったら不動産バブルで土地ころがしするのも単なるお金儲けじゃない。
土地や建物を普通に使おうって人ばっかりだったらバブルなんて起きないよ。
みんなお金好きだよね~
ね~
で、話を戻して
上の例で示した牛の飼料価格を前もって決めておく、というのは先物取引と呼ばれるものです。
ああっ、あの怖いという( ;゚Д゚)ガクブル
そういうイメージが強いですねw
でも牛の飼料の話を聞いていて怖いって思った?
え? あ~、そういえば、どちらかと言うと便利だな~って思った。
うん。本来はそういうものなんだと思います。
何か原料を仕入れて、それを加工する仕事をしている人が原料を安定的に手に入れる取引ってのが元なんです。
ところがどっこい、投資(投機?)目的で先物取引をし始めるから怖いことになる。
うちの爺ちゃんなんて先物で損ぶっこいて、ショックで倒れて病院に運ばれたもんね(実話)
えっ!? なにその身内ネタ。
・・・・・・
・・・
なんか長くなってきちゃったから続きは次の章で話しましょうか。
う、うす。
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